市民本位の健康医療に向けて

第45回(12月)定例会報告(メモ)

2011年12月26日 by KISK事務局  


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2011年の最後の第45回定例会は、12月20日、初めて使用する赤坂ツインタワーのTKPカンファレンスセンターにて開催。 続きを読む…

第44回(11月)定例会報告(メモ)

2011年11月18日 by KISK事務局  


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11月定例会の報告(メモ)

第44回、11月の定例会は15日、日本財団の会議室にて開催。 続きを読む…

第43回(10月)定例会報告(メモ)

2011年10月28日 by KISK事務局  


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43回健康医療市民会議・定例会講演メモ

(平成23年10月20日(木)16-18時・日本財団2階会議室)

1 「がんの予防と治療の市民学」健康医療市民会議代表・梶原 拓先生

8月の「市民学「頭の健康法」のすすめ」認知症対策に次いでの健康市民学第二弾「がんの予防と治療の市民学(37頁)」の力強い講演が始まる。読破した60冊と市民の見れる「がん情報サイト」の指摘。

まず「がんの予防と治療の五原則」。がん細胞賊軍と免疫細胞等官軍との戦いの総合戦略。

第1「生活習慣病だ・生活や状況を変える・体質改善と免疫力強化」

第2「全身病だ・がん細胞と免疫細胞の勢力バランス崩れ発病・免疫力劣化・局地戦の限界」

第3「総合戦略で対抗・手術と放射線と抗がん剤の三標準治療を含む幅広い集学的治療・近代的兵器の総動員・抗がん剤は問題も多い」

第4「戦術は選択と集中・補完代替総合医学・免疫力強化の食事療法が基本・玄米菜食よい」

第5「自己治癒力こそ勝利への道・学習と実践・体験的エビデンス・人間は意思力で治す・「氣」の力・イメージ療法・名古屋の患者の集い「いずみの会」は20年前から食事療法指導で年間生存率95%と驚異的・玄米菜食と励ましあい「6割は心の持ち方」末期患者でも」

次は「がんで死なないための10か条」。これは患者市民側が自ら学習し自前のものを創り実践する、が望ましい。以下がんとの攻防の戦陣訓で私のものを示す。がんと免疫力との戦い、バランスが崩れると病気に。

<賊軍・がん細胞に対抗する官軍・免疫細胞勢力の保持>

第一条「心身の過労を避ける・過労やストレスを留めない・体の異常を常に点検・早期対応」。ストレスが一番悪い。味方の戦力を弱体化する。

第二条「睡眠を十分に・睡眠時間7-8時間がベスト・特に深夜の2-4時は体のドッグ入りの修復時間で大切」。

第三条「体温を上げる・ロジスティツクス補給路の血液循環をよくする・冷戦?低温は賊軍に有利」。42℃超でがん細胞死滅。冷やせばがんが喜ぶ。血液循環は体温上昇。風呂もよい。

第四条「食事を大切に・食なく戦できず・医食同源・バランスよく・過食偏食禁止」。

第五条「適度の運動は戦う準備・一日30分のウオーキング血管の若返り・体力筋力トレーニング成長ホルモン血液好循環」。血液循環にはウオーキングが一番。一回45分以上週4回・血管が三か月で若返る。強く走るやマラソンは活性酸素を発生させる。どの書籍もウオーキングと玄米菜食はよいとする。

<攻防戦の開始-勢力バランスの破綻>

第六条「賊軍がん細胞に突破口を許さないイニシエーション・活性酸素を減らす・ストレスを溜めない」。活性酸素は過労・ストレス・たらふく食べるだ。敵に突破口を与えない。

第七条「賊軍がん細胞への援軍を断つプロモーション・がんは「冷え」を好む・「塩分、糖分」が好物」。冷え、塩分Na、糖分は良くない。

<総力戦>

第八条「機を見て賊軍がん細胞を急襲・大同団結は集学的治療・尖兵の出動・標準治療の三大治療の効果と限界と活用条件」。大きなものへの対応は大切。三大治療に否定的な安保徹氏は免疫力の低下は防止すべきと。免疫力の測定をしながらの実施も。抗がん剤は医者の82%は家族には使わないとの話。抗がん剤が判る医師は日本では50人、米国は4000人。抗がん剤を判らない医師が使う。患者の勉強が大切。

第九条「官軍免疫細胞に援軍を送る・多様な部隊派遣・補完代替医療(統合医療)・補給路確保・「治療食」が基本・腸管免疫」。病院の食事は治療食にはなってない。医師は治療食の勉強していない。患者が自ら勉強し対応しないとダメ。腸が大切。植物繊維が腸を刺激し免疫力上昇。

<勝利への道>

第十条「味方の士気を高める・学習と実践・自然治癒力・イメージが結果を決める」。本人と家族のやる気がガンを倒すので、最後は「祈り」が大切とトップの医者も。自己治癒力の川村則行氏も最後は「祈り」だと。米国では少年向けに相手に勝つ「イメージ療法」を活用。「心身一如」だ。

<総力戦の展開>この10か条に追加して3か条の総合作戦

第1「敵の勢力を削ぐ」敵を切って取る外科手術・敵を焼き殺す放射線療法・敵を毒殺する抗がん剤。しかし警告「味方も殺してはいけない!・味方の援護」。がん細胞は毎日5千個以上は発生で、全滅は難しく免疫力のバランスの回復が大切。抗がん剤はがんも殺したが免疫力も低下し本人か死んだではダメ。34万人のガン死亡、10万人の肺炎死亡だが肺炎の多くは抗がん剤との声も。手術も本人の負担が少なく。自分の前立腺の経験の千葉の放射線照射は4週間で痛くもなかった。

第2「味方の勢力を増やす。味方を鍛えて注入する免疫細胞療法・自前の免疫力を活用する自然治癒力強化法」。自己の血液の免疫力を強化し再利用するハスミワクチンは一度勉強したい。患者本人の免疫力強化法は、無視する医師が多いが、一部の臨床医では食事療法を取り入れ。

第3「勝利のカギは味方の士気・自己治癒力・学習して実践する自主努力・「氣」の力・イメージ療法」。回復の6割は心の持ち方、人間の意志力や自己治癒力が最後の力だ。帯津良一先生も氣や気力を重視。イメージ療法・音楽療法・アロマセラピーの努力も。医者任せでは命の保証はできない。

次いで「自己学習・自己選択・自己責任」と「市民学・情場・陽明学」の展開へ。

日本人の1/2はガンになり、1/3は、高齢者は1/2はガンで亡くなる時代。米国では1977年のマクガバン・レポートで食生活を中心としたガン予防対策・これは日本の和食そのもの・をまとめ、官民の協力で患者や死亡者が減少。日本も予防に力を入れるべき。同時に患者市民が自覚し自ら努力すべき。「自己学習・自己選択・自己責任」だ。自己学習の三つのキーワードは、市民主役の時代の「市民学」・情報化社会の「情場」・知識から行動への「陽明学」である。

○「市民学」アリストテレス以来市民は政治の対象、今は市民が主役。

○「情場」は私が30年前から提唱・情報化社会の生産現場だ。異業種交流や商売情報が大切。交流と連帯と創造が重要。知識・知恵・人間が価値を生む。

○「陽明学」知識から行動へ。知識重視の朱子学から行動重視の陽明学への転換だ。実践しないと現状は変わらない。日本は400年単位で主導者が変わる。奈良以前の天皇直裁・平安時代の貴族社会・頼朝の武家政治・1603年江戸時代からは官僚が政治主導。次の時代は市民政治・市民主役だ。東北の放射能汚染の校庭の土への対応も、PTAの母親が提案の上下土地の入れ替え方式が採用。現場を知る市民住民が自ら考え、うまく行く。「衆賢」となるべき。求めるだけだと衆愚の可能性も。私の経験でも道路のルートの地元選定は成功。パフォーマンスで産廃問題を住民投票にした町長は失敗。なぜ選挙か。首長は10年20年先をみて泥をかぶって選択することが大切。竹下首相は内閣の命運をかけて消費税を実現した。市民政治は、朱子学・官治から陽明学・民治への展開が大切。その重要分野に医療があり、先駆けは認知症やガンへの対応。患者側の理想治療とは必ず治る・直ぐ治る・痛くない・お金がかからないだが、医療側と利害が必ずしも一致せず、医療も経営を無視できない。医療側との意見交換が大切。患者市民の立場での主張を代理できる「市民エージェント」制度も検討すべき。名古屋のビアサポートやNHK総合TV「総合医」や患者が体験をインターネットで書き込むシステム、フェイスブック活用の記名式責任情報の利用等にも言及。そうなればお医者さんも勉強する。

次いでテキストのポイントの内容と考え方をご説明。

中川惠一医師のがんの種類別の主な検査方法一覧。癌研におられた渡邊昌博士は患者が医師に質問すべきは「体のどの部位にできたガンか・他の転移か・進行度は」「どんな治療法があるか・治る可能性・治療期間・副作用の有無」「その治療で何か失われるものは」「手術の種類と成功率・手術後の障害の程度と解決方法・入院期間や日常生活に戻れる期間」「薬剤治療はどんな種類の薬か・どんな効果が期待できるか・投与期間・副作用と対処法」。あいまいだったり、疑問があればセカンドオピニオンへ。平岩正樹先生のガンの種類ごとの有効な抗がん剤の詳細な著書の記述。夜の治療「クロノテラピー・夜間投与が効果的」「局所投与法」「免疫力低下の監視」。自然治癒力の強化の例「白畑實隆氏の低分子フコイダン療法」「超高濃度ビタミンC点滴療法」。平岩正樹氏「インチキ療法」「値段が高い・入手困難・肩書きで権威づけ・この三つに符号は怪しいと思った方がいい」。「いずみの会・名古屋・中山武氏が創設・患者800名会員・年間平均生存率は94.8%・患者本位の姿勢で自主的に学習し実践・励ましあい相互情報交換」「ライフスタイルを自分で変える五項目・1心を改善:不安とストレスの軽減・2体質の大改善の食事:玄米菜食・3運動で血流よく:散歩など有酸素運動・4体の冷えを防ぐ・5過労を避ける」「メンバーの食べたもの・玄米・すりゴマ・そば・粟・稗・小豆・黒豆・枝豆等々の多数の食物一覧」「白米等食べなかったものの一覧」「メンバーの成功体験」も。「済陽高穂氏の済陽式食事療法の指針・8項目やがんの栄養代謝療法や免疫力を高める食品等」。「士気の高揚と自己治癒力と心身一如」。米国統合医療学者アンドルー・ワイル氏「がん患者は、身体的精神的感情的霊的なすべてのレベルで改善を行い、全身の健康状態と抵抗力の向上を心がけるべし」。川村則行氏著「自然治癒力を高める」「絶望した人の生存率は低く・がんに真っ向から立ち向かい希望を失わずに闘った人の生存率は高い」「自己治癒力を目覚めさせるポイントは・自分の主人公は自分だ・自然治癒力は本来の自分に立ち返ることから生まれる」。田村周医師の「患者から学ぶ6項目・幸せになる考え方が治す力を引き出す・幸せを感じることこそ最高の治療薬等々」「がんが自然に消えていく10のポイント・感謝の心、病気にも感謝・自分を責めないで、自分を褒める等々」。「がん関連用語・佐々木常雄」。「がん情報サイト」。「参考図書60冊」。々の深く非常に意義のある大部の素晴らしいテキストの作成とそのポイントの力強いお話に会場からの大拍手が続きました。すごい勉強とその成果のご教示本当に有難うございました。

2 「私の選んだ一言(平成22年度分)」健康医療市民会議会員・黒川 弘 敬称略

定例会の講師のお話をメモ書し、毎月の会報に先月の講話の概要として提供。また一年ごとにポイントをまとめ「私の選んだ一言」として皆様の復習のため説明。第一回は20年度分で武藤徹一郎・渥美和彦・川嶋朗・塩谷信幸・帯津良一・大沼善誉・川村則行氏ら21人、第二回は21年度分で湯川れい子・久野則一・西野皓三・中山武・横倉恒雄・土屋了介・春山茂雄氏ら13人、今回の第三回は22年度分で配布資料で4月からの

1増田勝則「胃や大腸がんの検査・内視鏡手術」・2小山悠子「針灸等の東洋医学・Oリングテスト・咀嚼30回8つの効用」・3宇住晃治「環境と心の持ち方の凄い力・生活環境と自己責任」・4藤平真一「健康の基本は姿勢・尾骶骨の下の仙骨を立てる」・5森田敏宏「腕脚4肢付根圧力の筋トレで成長ホルモン」・6梶原拓「認知症ゼロ作戦」・7長村洋一「健康食品との付き合い」・8岩崎輝明「自然治癒力と酵素・玄米菜食」・9山﨑純一「心腎連関と心脳連関」・10日野原重明「湧き出でる健康観・息吐ききる声帯のバイブレーション・創造心」・11箕田健生「白内障・緑内障・加齢黄斑変性」・12小川真誠「心身機能活性運動療法・運転感覚強化プログラム」・13中澤聖人「認知症改善センター第1号」の13人の講師のお話の概略を説明。第一回と第二回の一言のまとめもホームページに。

健康医療は市民や患者が自ら勉強し、分析し、自らの考えを構築し、実践することか大切。そのための資料の一端の提供。松下政経塾を創設した松下幸之助氏も全ての分野で有識者にその分野の「リーダーズダイジェスト」を提供することが非常に大切とされた。仏教では先人の解釈の上に更に新しい考えを設定し、深化させることを「発揮」という。私も市民会議の講演等を勉強し「人間力の高揚」の目線から毎朝の布団の上での自前の健康体操を15分行う。「黒川式体操」は次の通り。

1 西野式藤平式の手足四肢と天地との氣回し

2 大村式Oーリングテストのテロメア活性化のための足三里の横のスネ指圧200回

3  足指と指間の指圧・足裏の湧泉指圧とくすぐり

4 手拍手と手指と指間・合谷・手甲の指圧とマッサージ

5 梶原式肩回し・首回し・首前後左右振り

6 小川式手運動・握り前突き・羽ばたき・岸壁手登り・頭上手振り空間エネルギー交流

7  小山式 両手の指組み振りつつ口の両歯噛み合わせ30回

8 西野式日野原式 細胞呼吸・長く吐く声帯で声だし息を吐ききる・足先に頭をつける

9  箕田式 顔を動かさずの眼球上下左右運動

第42回(9月)定例会報告(メモ)

2011年9月28日 by KISK事務局  


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第42回(9月)定例会は20日(火)、大型台風の前日でしたが、8月に引き続き、日本財団の会議室をお借りして開催しました。

1中間報告および「がんの予防と治療の市民学」

梶原 拓 健康医療市民会議代表

中間報告では、前回8月の定例会の「アロマセラピー」と「健身気功」について一言の後、今回の渡邊昌先生の紹介、10月の定例会
の案内も一言。自衛策については、10月1日に予定している市民農園候補地(千葉・富津)の見学ツァーの案内、市民農園の計画については、㈱千葉農産、理想農法研究会と当会の三者が連携して進めることなどの報告がありました。

「がんの予防と治療の市民学」について、市民学を提唱し、先般は認知症予防の「頭の健康法」を、今日はガンの予防と治療の市民学、今後サプリメント等も取りまとめ、有意の会員との勉強会も考えたい。ガンは自分で自分を守るが基本、自ら学習し選択、現場の多くの関係者との共鳴が重要。「情場」価値ある情報の創造が大切で、交流・連帯・創造挑戦。その行動と実践が重要。患者は自由、論より結果が大切。免疫力を味方にし、自然治癒力の優位を確保。五つのポイントは1生活習慣病なので生活を変える・2全身病なので総合戦略・3食事が基本の医食同源、名古屋のあと数か月の宣告を受けたガン患者の集まり「泉の会」は玄米菜食等への意思と生活の転換で9割は生存確保・4体温高める・5心身一如。意思と行動力で自然治癒力を発揮、無気力はダメ。次回はガンでは死なないための十か条を。

2「食事と自然治癒力」渡邊 昌 社団法人生命科学振興会理事長・日本綜合医学会会長

梶原代表から慶応大学医学部卒、国立がん研の疫学部長・情報研究部長、米国癌研で も学ばれ、日本の疫学の第一人者、東京農大栄養学教授、国立健康・栄養研究所理事長等 日本綜合医学会会長で自然治癒力を大切にするのは我々と全く同じとの紹介の後、精悍で崇高な雰囲気の渡邊講師からのお話が。大学院で病理学を研究。書「確定診断」を。病理では病院全体や医師の活動が手術やリンパ腺の経過等で判り全体の動きとその背景まで見える。縁の下の力持ちで全体と付合い全体が判る。病理は本道、22-3年学ぶ。死者解剖は2千体。三島由紀夫、力道山、双葉山もベットの上では皆同じ。死とはなにか。死人ともお友達。昨年6月、米エコノミスト誌にQuality of Deathの記事が。40先進国中日本23位、1位英国、最後中国。病院数の多い日本がなぜか。病理の死者の半分は医者にかかっていない。死人の顔が満足していない。医療の欠陥か。総合医療が重要。日本の医療費35兆円介護5兆円合計41-2兆円。税収40兆円。国の継続は大丈夫か。日本をどういう方向に導くか。医療村の議論では医療費制約の議論はない。政治の世界では末松義則氏、桜井充氏が頑張っている。千葉の重粒子線治療は効果あるが一台150億円・年間可能者7千人、がんの死者70万人の一割でも7万人10台必要。保険外234万円で利用少ない。米国では病院のスタッフが充実している。利用者について桜井氏は海外の金持ちのツアー利用に言及。

子宮頸がんワクチンの小学高学年と中校生公費実施だが日本では問題ないだろうか。ブラジルでのウイルス感染の背景や環境
と日本は全く異なる。続いて食事や運動量と糖尿病やがんや薬との関係についてカロリー量や数値を用いて詳しくご説明。数年前私は市民医療のディベートで患者代表の立場で議論したが、医者は薬や糖尿病などでも自己の患者のみの議論しかしなかった。5年前食育基本法が成立し、その推進委員に就任したが食育担当大臣は5人変わった。野田政権でも男女共同参画と少子化対策の担当はあるが食育担当は。「食育」の言葉は幕末福井藩の漢方医「石塚左玄」の言葉。智と才が食養に関するが智が本。Naの動性とKの静性のバランスの大切さを指摘。東大で西洋医学も学び、その後陸軍、西南戦争や日清戦争にも従軍し、乾パンや担架や竹ピンセットも考案。子供の時から腎臓が悪く40代で退役し大阪で入院するが17年生き食養学を唱え「日本養生会」を創る。食本主義(病気の原因は食事・心と血液と食事の清浄が大切)・穀食主義・身土不二・陰陽調和・一物全体を実践。その孫弟子が「桜沢如一」。母は熊野出身、本人は京都。兄弟も結核で本人も病気に苦しみ、左玄の食養生に触れ健康回復。その後貿易商として神戸商店に勤め欧州にも行き石塚を助け世界に名を広める。パリのソルボンヌ大学にも留学し食養の名を広げる。7年滞在のパリの食料品店には左玄を慕いヒッピーが沢山来て座禅。現在は60万人が座禅。桜沢は世界中で活躍。南米、スペインそして米国ボストンで自然食の商店を。世界平和活動や原子転換論等でも活躍。正食協会、CI協会、日本綜合医学会の設立にも貢献。弟子の東大法卒の「久司道夫」も米国で活動しボストンで自然食品店を開店し日本の伝統食を販売。1999年その食生活改善の活動が評価されワシントンのスミソニアン国立歴史博物館に日本人では唯一人殿堂入りを果たす。

最近、関東大震災後の玄米・7分搗き米論争の記事を見てデーターの再評価を行ったが私は玄米との結論を得た。玄米がすべてとの秋田出身の東大医の二木謙三先生の言われた玄米・小食・一物全体食が理にかなった健康長寿食だと思う。7分搗説の佐伯矩先生も20回の実験データーで食事と吸収の関係で炭水化物・タンパク質・窒素のデーターを詳細に分析されており栄養学会や栄養研究所を創られた素晴らしい先人。玄米の大切さ。宮沢賢治の雨にも負けず玄米味噌やん。現在備蓄米は作庭備蓄が2割、流通備蓄が8割だが、災害時は流通も止まるので3日は対応することが大切。備蓄は玄米、胚芽米が良い。石塚左玄の玄米菜食・一物全体主義・地産地消が大切。健康食品は日本食だ。貝原益軒の養生訓、食生活と運動で100歳を目指そう。体では腸(9m)と歯が大切。牛も4つの胃があり自然放牧すると砂嘴が入り消化が良く健康に。食の安全には医・食・農の3つの連携が大切。外国では牛のエサにホルモンを入れたり、耳にチューブをのものもあるとかの噂もある。スイスのチーズが美味しいのは山間放牧でハーブも食べ成分が良いとの話も。チベットのヤク放牧も自然を食す。日本の食事も味覚だけが表面に出ているが、予防医学や合併症(日本100人に8人)回避の観点からの総合的対応が一番大切。統合医療の推進では日本統合医療学会理事長の渥美和彦先生、国際融合医療協会理事長の広瀬輝夫先生、国際統合医学会理事長の阿部博幸先生と私が会長の日本綜合医学会があるが、一本化の議論が必要ではないかと考えている。私が理事長の社団生命科学振興会では雑誌「医と食」を出版、また自著「栄養学原論」南江堂も。私も食養学を勉強し日本の栄養学に足りないのはこれだと得心した。本年6月三島で第6回食育全国大会が開催され食養生を行っているCI協会、正食協会、久司研究所等の代表と私の会からは岩崎輝明理事長が参加したワークショップを行い、綜合食養推進協議会を結成することができた。私は次の様に考えます。 1 食養が統合医療の中核である 2 なぜ統合医療がすすまないのか。それは富士山登山と同じでは。西洋医学の医師がそれぞれ専門の一本道で頂上を目指す。アユルベーダーで登ってくる人もいる。頂上に登れば統合医療が見える。途中でやめる人もいる。退職や病気をするとその大切さが良く判る。3 統合医療の資格がない。

何をすべきか。日本に統合医療大学院を設置すべきだと思う。私も70歳余、これに協力したい。65歳以上高齢者でも働ける人は働くべきである。働く時間が少ないときは給与は下げるのは当然。私も働けるうちは働き、食養の辻説法をしたい。食養学を統合医学の中にしっかり根付かせたい。医・食・農の連携のもとに無病息災や一病息災の社会づくりを目指します。と力強く締めくくられ、会場の会員はやっぱり食事か、食養の先人は全て自己の病弱をこれで克服したのかと拍手喝采が続きます。

会場からの質問。「栄養学の運動や消費のカロリーの数値の測定はいろいろあるようだが・医師」「脳を信頼する快食療法で97%は成功しており脳の働き方が食養に関係あるのではないか・医師」「医療の村社会への対応は・米国の食事改善のマクガバン報告や造血腸管論もあるが」に対し、講師は「具体的な数値の専門的説明をされ、さらに詳しい積み上げと他との比較は雑誌「医と食」に記載」「腸脳と言われるように脳は腸の機能が進化。腸壁の神経細胞は大切、快不快や精神の高揚等の情報が神経を通って脳に伝達される」「医療村に対し予防村を創ることも大切・一般の人々が食養が大変重要だと感じ始めておりパラダイムシフトが起きる可能性が強い」とのお答えで内容の深いお話にさらに拍手喝采が続きました。

第41回(8月)定例会報告(メモ)

2011年8月30日 by KISK事務局  


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41回健康医療市民会議・定例会講演メモ案 23-8-26

(平成23年8月23日(火)16-18時 日本財団会議室2F・港区赤坂)

1「補完代替医療としてのアロマセラピー」川人 紫様 ハイパーブランツKK代表取締役社長 続きを読む…

第40回(7月)定例会報告(メモ)

2011年7月28日 by KISK事務局  


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第40回定例会は7月26日(火)、国際医療福祉大学大学院のホールにて開催。暑さのせいか少なめの参加者でしたが、熱が入りかなり時間を延長して終了となりました。 続きを読む…

第39回(6月)定例会報告(メモ)

2011年7月1日 by KISK事務局  


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6月の定例会は28日(火)日本財団の会議室をお借りして開催。代表中間報告、NHK Worldで放送された上海での認知症治療の取組の紹介、3月に予定していた「難聴と補聴器」の講演、がん患者支援の立場からの公的制度の現状の報告などがありました。

<中間報告> 梶原代表
前回5月の定例会の講演の復習、今回の講演の紹介、7月の定例会講演の予定が紹介されました。7月は民間医療保険のお話とミネラルの話がありますが、放射能汚染に関連し、自らの重粒子線治療の際、放射線医学の先生から、体内の放射能を排出するのにビールがよいと言われ、毎日病院でビールを飲んでいたという話を挿みました。理論的には理由は解明されていないとのことです。その他、認知症対策(一環としてNHK Worldの放映内容紹介)、理想農法研究会の事業(「KIZUNA運動」で市民と農業を繋ぐプロジェクト進行中)の現状報告などがありました。

NHK World の放映内容:
『認知症の問題は中国でも大きな問題であり、少なくとも600万人、うち上海だけでも18万人の患者がいる。福祉に興味を持っていた中国人学生が、日本に留学し、日本で心身機能活性療法を学んで上海で10年前からその普及活動をしている。療法は温熱療法と手足の運動療法の組み合わせである。徘徊や暴力を伴うような重い認知症も改善されている。上海市では市の支援の下、40ヶ所の高齢者施設でこの療法が採用されている。日本のNPO(日本心身機能活性療法指導士会:直接的には小川眞誠先生)も支援に何度も訪れている。現状は指導する人材は不足しており、その育成が課題。』
なお、小川先生より心身機能活性運動療法を医学面から支援しておられる熊本大阿蘇病院理事長の内田先生の講演が熊本であること、また、梶原代表より、今回のNHK Word の放送については会員の藤原慶子様がNHKに紹介してくれた努力があると付け加えられました。

<講演:「難聴と補聴器」日本補聴器技能者協会副理事長 福澤 理 様>
福澤様は現在49歳で補聴器販売店経営の傍ら、いくつかの関連業界団体の仕事をされている。
耳が遠くなる、聞こえにくくなっている人は多い。メガネの場合、どこで買うとか購入に関する情報が多いが、補聴器はそれほど一般的になっていないので情報が不足している。耳が聞こえにくくなると、一般的にとられている方法は、

1.新聞、雑誌など通販で売られているものを買う 2.耳鼻科へ行く 3.補聴器の販売店に行く

の3つのパターンがあるが、1の通販で売られているものは集音器と言われるもので、価格は1万~2万円。補聴器は薬事法の適用を受ける医療機器だが、集音器は医療機器ではないので効果効能は言えない。耳が遠くなる原因には、老人性難聴のほか、中耳炎とか脳に障害があってなる場合もあるのでまず原因を確かめるため耳鼻科に行くことを勧める。耳鼻科の中でも日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医にかかることを勧める。難聴は、治療が出来る場合もあるので治療が優先される。また、手術による治療を回避するために補聴器を選ぶ場合もある。
聞こえの範囲は基本的に聞こえる音の大きさと高低(周波数)の範囲で示す。音の大きさはdB(デシベル)で示すが、正常な耳は25dBまでの音が聞こえる。26dB以上は軽度な難聴から、130dBとなるとジェット機の音。全く音が聞こえない場合もある。
音の高低は周波数Hz(ヘルツ)で示し、聴力が落ちてくると高い音は聞こえなくなってくる。通常の話は125~8000Hz。若い人は2万Hz程度まで聞こえる。

補聴器の選び方:
まずは店選び―HPで検索し、財団法人テクノエイド協会が認定する認定補聴器専門店(全国に500店ほど)の中から選ぶのがよいが、調整が大切なので、その中で近くの店を選ぶのがよい。
店を選んだら店では、
1.コンサルティング―聞こえの状況、家族構成なども大切。
2.データ―フィッティングのための測定、データをとる。耳鼻科からの紹介状にもデータがある
が、足りないものは必要応じて測定。裸耳での言葉の聞き取りの程度の測定は大切。
3.補聴器の選択・試聴―お客様の希望(例:目立たない)も入れて選び、店の内外で試聴する。
4.オーダーメイドあるいは耳型の採取―型の選択。耳かけ型と耳穴型がほぼ同数。ポケット型(箱
型)は少ない。保険が適用される国では耳かけ型が普通。日本は補聴器には保険は適用されな
い。両耳とも70デシベル以上で身障者と認定された場合には身障者扱いとはなるが・・・。
5.お渡し―使用法を確認する
6.補聴効果の確認―裸耳の場合との聞こえの違い
7.アフターフォロー―定期点検が必要

その他:
・家族など周囲の人の協力も大切(顔を見てゆっくり話す)
・オヤノコトExpoに参加する(7月16・17日東京国際フォーラム)。補聴器の話もあり。

質問に対して:
・標準的な価格1台15万~20万くらい。それ以上するものはその機能が必要かどうかで決める。
(両耳同じように悪くなる場合が多く、2倍になる)
・着ける時間は、自分の判断で。着け始めは毎日少しづつでも着けた方がよい。
・雑音の方が聞こえたりする場合、騒音抑制機能、指向性機能の付いたものがあり、自分の聞きたい声、音のみが聞こえやすくなる場合もあるので試聴してはどうか。
・耳かけ型、耳穴型は耳かけ型の方が大きい音を出せるが今は技術が進歩し耳穴型でも十分と思う。
・どのメーカーがよいかについてはあまり考えなくてもよい。扱う人、店が大切。

以上、難聴が気になる方にはいろいろ具体的なアドバイスを聞くことが出来ました。

<講演:「よりよいがん看護を目指して」東京大学医科学研究所特任研究員 児玉有子様>
医療改革懇談会(三者会)でも大変お世話になった児玉有子先生は、看護学の修士課程まで学ばれ、骨髄移植とか白血病の臨床看護とか、看護師養成教育も経験されている看護師ですが、現在は、がん患者の支援のために制度改革に努力されています。その研究成果の一部のお話をされました。お話の中心は、多くのがん患者が利用する高額療養費制度、在宅医療についてでした。

高額療養費制度は、医療費が高額になった場合、通常、最初の3カ月は月¥80,100、それ以降は月¥44,000(所得が多いと¥80,100)を超える金額は払い戻される制度。大変よい制度だが、問題もある。例として、慢性骨髄性白血病(CML)の患者がグリベック(一般名イマチニブ)という薬で治療する場合を挙げる。この薬は2,000年頃から使われ始め、同病患者の生存率を画期的に上げ、また正常細胞を傷つけない素晴らしい薬だが、服用を中断すると、50%の再発の可能性があり、一生飲み続けることになる。言わば、血圧や糖尿病の薬と同じだが、問題は値段。1錠¥2749近くし、それを4錠飲むのが標準。したがって月¥44,000(あるいは¥80,100)が一生続くことになる。したがって経済的な問題で服用を中断する人もいる。高額療養費制度の仕組みは30年前に出来たもので、これほど高額の薬の登場が前提となっていない。このような超長期生涯ローンのような場合はどう支援するかと言ったことも考えて行きたい。また、疾患別、年齢別の区切りなどをなくした制度を考えたい。

次に在宅医療について。最近、在宅医療の環境はかなり整ってきている。在宅医療は医療費を下げるためのもののはずだが、決して安くはない。在宅医療では医師との関わりは中心だが、介護保険の枠組みで使え、重要な役割を果たす職種が、在宅医療介護に必要なことをアレンジしてくれるケアマネージャー。地域連携室に依頼すると紹介してくれる。在院日数の関連で治療が必要なのに病院を出されるような場合には、医師や看護師の資格のあるケアマネージャーが便利。気に入らなければ勇気をもって変えよう。在宅医療でも出来る範囲は増えているので早目に主治医に相談しよう。がんの在宅医療の場合など、再び病院に戻ってすぐに亡くなる方も多いが、本来、患者の望みはどうなのか、最期をどう過ごしたいのか、元気なうちに家族とよく話し合っておくことが大切。

最後に要望。大学出の看護師は通常保健師の資格もあり、在宅、病院両方のことを知っているのでぜひ使ってほしい。また、看護師で病院を選ぶような時が来るような期待をもって、理想の看護師像の研究をしているので、患者・市民の立場から、看護師への注文、お気に入りの看護師像を聞かせてほしい。(看護師がこうあって欲しいというような注文があればFAX等で事務局まで)

以上、意識レベルの高い看護師が研究、努力されている様子がよくわかるお話でしたが、講演終了後、質問と言うより意見として、がん患者に、死を意識させない、改善を前提とした看護、医師の言うことに左右されず、患者を励ます看護を目指してほしいとか、在宅医療をとっても保険点数の外来とのバランスとか、いろいろ大きな問題があるが頑張って欲しいとか、というような注文も出されました。

第38回(5月)定例会報告(メモ)

2011年5月28日 by KISK事務局  


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平成23年5月の定例会は24日(火)南青山の国際医療福祉大学大学院にて開催。代表中間報告の他、漢方の専門家李宝珠様の漢方の基本的な考え方と栄養士さんのワンポイントレッスンがありました。 続きを読む…

第37回(4月)定例会報告(メモ)

2011年5月1日 by KISK事務局  


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4月の定例会は、国際医療福祉大学大学院にて開催。3月の定例会が震災の影響で中止になったので2か月ぶりの開催でした。 続きを読む…

第35回(2月)定例会報告(メモ)

2011年2月21日 by KISK事務局  


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第35回健康医療市民会議・定例会講演メモ
(平成23年2月15日(火)16-18時・南青山・国際医療福祉大学大学院 東京サテライトキャンパス5F) 続きを読む…

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