市民本位の健康医療に向けて

2月講演案内

2009年2月19日 by KISK事務局  


講演:「脳梗塞の未病検査と治療」

郵船ビルクリニック理事長(青森・村上病院名誉院長) 金澤武道先生

脳血管の疾患は、がん、心臓疾患と並んで3大死因疾患の一つで、一旦発病すると、本人はもちろん、家族にも大変な負担を強いることになります。また、このための医療費も大きく、社会的にも負担となっています。先生が診て来られた多くの症例から、血小板の凝集反応と脳血管の写真(MRA)の分析から梗塞を引き起こす可能性との相関関係を解明され、発病する前の状態(未病)での治療対象者を選別、その治療法を研究され、それを実際に多くの臨床に実践されて来られました。一般的には、未病の状態では治療対象とせず、梗塞が発生してから突然大騒動して多額の治療費を注ぎ、治療とリハビリの日々を費やすという今のやり方と比べて、将来的にも大きな期待を抱かせる方法です。あいにく、未病(いまだ病気にあらず)という理由で、治療であっても特定の場合(入院治療)を除いて健康保険の適用が認められていませんが、将来的には当然適用があるべき治療でしょう。講演では、梗塞を起こすメカニズム、血小板検査とMRA診断の概要、および治療の概要について説明して頂くとともに、食事等による予防法にも触れて頂きます。

新書「脳梗塞はなる前に治せる」(金澤武道著)¥1300の販売もあります。

金澤武道先生略歴

1967年弘前大学大学院医学研究科卒、70年同大第2内科講師、77年同大医療技術短大臨床化学教授、79年同大医学部第2内科教授、シカゴ大学留学、98年青森・芙蓉会村上病院院長、東北食効科学研究所長、06年未病サイエンス研究所所長、08年郵船ビルクリニック理事長 <著書>「コレステロールの常識が変わった」「0の扉」など

この検査・治療について

会員の方々には、脳ドックなどの受診をされた方は多くおられるでしょうが、血小板検査とか、脳の血管の写真(MRA)までを丁寧に診断してもらった方はほとんどないのではないでしょうか。設備の問題とか脳血管写真の分析技術を持った医師の問題などがあるのですぐにこの方法が広まるのは難しいと思われます。会員の方には優先して、割引価格で検査、治療がしてもらえるよう交渉中です。

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