市民本位の健康医療に向けて

市民学としての「三位一体健康法」(KISKモデル)案

2013年11月5日 by KISK事務局  


市民学としての「三位一体健康法」(KISKモデル)案

2013・09・2

~「自然治癒力強化法」の体系化~

〜「病気は医者が治すのではなく、患者自身が治すのだ」(西洋医学の祖・古代ギリシャの医学者ヒポクラテス)〜

〜「患者の中に医者がいる」(アフリカ奥地で医療に献身したシュバイツァー博士)〜

これら先賢の言葉は、人間に先天的に備わった偉大な「自然治癒力」を語ったものであるが、確かに病気の治療に関しては、患者が主役で、医師はそれを助ける補佐役でなければならない。「医療は協働行為である」。さもないと、治療は成功しない。

しかしながら、この当然の理を患者側が十分認識しているだろうか、というと大いに疑問がある。

平素は不摂生をしていて、いざ病気になると病院に駆け込み。「先生!お任せしますので、よろしくお願いします」と頼み込むのが通例である。

我が国の医療サービスの供給側にも問題がある。治療の基本となる「自然治癒力」を重視してない。制度上の位置付けがない。医療業界としては、予防に関心が薄い。保険制度では、検査や手術等の治療のプロセスを重ねるほど報酬が上がり、「治した」結果への成功報酬がない(技術力の評価がない)。診療科目が細分化され、「総合内科」などの試みはあるが、かっての「街の名医」のように、医師に患者を全体的に診る素養と体験に欠ける。また「3分診療」を余儀なくしている制度上の欠陥もある。

これらの要因から私的にも、公的には医療費負担の増大を招いている。

患者側市民の立場からは、

1「予防優先」病気にならないのがベスト。肉体的・精神的・経済的負担からして当然のこと。ただし、予防医学教育は軽視され、また経営上業界とは利害背反。

2「全人性」「心身一如」とか心身が有機的に一体であることは日常の経験の上で実感しているが、実際は、人体がロボットの部品を修理するように扱われている、と感じている。

3「体験重視」 「治ったかどうか」結果がすべて。理論よりも結果。科学的エビデンスよりも「体験的エビデンス」(科学は変わるが体験は変わらない)。医師・学者のように「理論・学説」を生活の糧としているわけではない。

4「経済性」 医療サービスの消費者としては、治療の負担は軽いほど良い。供給サイドとは反対の立場。

これらを医療サービスに反映してもらいたいが、一般の商品のように競争原理が働かない仕組みとなっている。政治・行政と業界の折衝で決められている。このことは需要側である患者側市民が自覚して相応の責任を果たしていないことにもよる。

このような観点からも、患者側市民としても、

1「学ぶ」健康や医療について、自主的に学習する。

2「行う」学んだことを実践する。

3「伝える」実践した結果を患者側市民で共有する。

4「協力する」医療の当事者として責任感を持って医療に参画する。救急車を私的に使う人とか、「患者モンスター」を排除するとか、患者側のモラルの向上に努める。

こうした責務を果たしていくことが求められる。

健康法については、世間に多くの情報があふれ、それぞれ個人的に学んだりしているが、知識・教養の段階に留まり、実践に結びついていないのが、一般的な傾向である。

健康法が効果的に実行されるには

1 自主的に学んで

2 納得できる方法で

3 仲間と一緒に

4 励まし合い、競い合い

5 楽しく

6 結果を出すこと

こうした仕組みづくりが必要となる。

我々は、患者側市民の立場から、自分たちの健康を守るため、自主的に学習し自前で「健康法」の教科書をつくり、共同して実践することとする。

そのため教科書案(KISKモデル)を提示して、今後、農村「健康道場」において患者側市民の全員参加のもと共同研究を進め、標準的な教科書(健康道場モデル)の完成を目指していきます。

このKISKモデルは

健康医療市民会議(KISK)において、6年間、一流の講師陣の講演から学び、また、700冊以上の書籍、さらには日経新聞など日刊紙やテレビ報道から情報を得て、患者側市民の立場から体系的に編集したもので、その手法は、「情場」(情報社会の情報価値生産現場)(農業社会は農場、工業社会は工場)の基本原理に従い、「発想法」(Abduction)によるものである。

その考え方は、人間本来の「自然治癒力」を最大限発揮できるよう心身にわたる能力の総合的開発を目指す。

「自然治癒力」を発揮するには、心身の各種ネットワークの循環をよくすることが基本となる。その好循環を保持するには、l呼吸器系 神経系、体液系、生命エネルギー系の循環障害を除去し循環作用を促進すること。

呼吸器系 呼吸法 酸素の円滑な循環 自律神経系にも関係神経系 循環障害の除去  脳疲労の回復 体の歪みの矯正 ストレス防止 体液系 三つの循環  血液 リンパ液 骨髄液 循環障害  筋肉・骨格異常 低体温 汚れ 梗塞 質の向上  有害物の除去 不足の補完 消化器系 栄養の補給 免疫力の確保 特に腸内環境保持 エネルギー系 自律神経系 気(宇宙の電気)

患者側市民の立場から、西洋医学、東洋医学等の区別なく、健康・医療に関して有益な情報・知識・技術すべてを活用する姿勢で臨むこととする。派閥、学閥、利権、過度の専門化・細分化等による弊害から自衛する。これを患者側市民のための「統合的心身健康法」「統合健康法」あるいは「統合医療」と称する。

人間は概括的に、頭、体と心とによって構成される有機的・統合的な生命体であると理解する。そして、頭、体、心は、それぞれの機能を発揮しながら、相互に密接に関係し合っている(各システムの恊働で「自己組織化」できることが生命力)(三位一体)。一般には、これら三者の一部のみを取り上げ健康法を論じているが、それでは効果が限定的で、できれば、これら三者の特性に応じて総合的な対策を講じれば、相乗効果も働き、ときには奇跡的な結果(「ルールドの泉」「火事場の馬鹿力」「遺伝子の励起現象」「宇宙エネルギーの電撃的慈雨」)をもたらすこともできる。

患者側市民は、自分の健康は自己責任で守るべきである。したがって、患者として受け身で健康法を「教えてもらう」のでのではなく、主体的に市民の中で「健康法のリーダー」となる気構えで健康法を学ぶこととしたい。自前の「市民健康法」(市民の、市民による、市民のための健康法)が必要。

全人的な観点から健康法を考えると、健康を効果的に守るには、頭・身体・心が一体的に働くよう

1 前向きの姿勢で先々の明るいイメージを描く。

2 頭と異なり未だ原始的な身体の遺伝子に従って生活する。

3 人間も宇宙の一部と自覚して人・自然・地球・天界と同調

して生きる。

という3点に要約できる。これを「三位一体健康法」と称する。各部門の専門家が説くバラバラで部分的な対応では効果に限界がある。

この自然治癒力システムを活性化するキーワードは「調和」と「循環」

1「クラウド」健康法 「考える」(頭)の領域(想像力)

2「類人猿」健康法 「動く」(体)の領域(原始力)

3「宇宙エネルギー」健康法 「感じる」(心)の領域(親和力)

+「統合健康法実践リーダー」 「健康道場」で一定のカリキュラムを修了した人は「統合医療学院」とともに、別に定める基準で基づき、「統合健康法リーダー」(仮称)として認定する。

「統合健康法リーダー」は、地域の「健康道場」で、カリキュラムの策定およびその実践を指導する。

さらに「健康道場」内だけでなく、広く「健康法」を広めていくことで、多くの人がより健康になり、企業・団体や地域社会の医療費負担を減らし、「統合健康法リーダー」自身も「親和力」が高まり、ますます健康になることができます。

1「クラウド」健康法 <考える(頭)>(想像力) 科学的解明が遅れる

~未来と現在の調和と循環~

PCに例えれば、ソフトウエアに相当する。脳が膨大な情報を集積(クラウド)、思考パターンを決めている。これが人間の行動をコントロールしている。<頭は体を支配する>

したがって、頭(脳)(クラウド)(ビッグデータ)には、悪い情報を消し、良質な情報を選んで蓄積する必要がある。「ソフトウエア」の差し替えである。

(1) 思考パターンを変える。良質な情報を吸引する磁力を鍛える。マイナス思考を排しプラス思考を反復して潜在意識に定着させる。「洗脳」である。「暗い・後ろ向き・信じない」>「明るい・前向き・信じる」

明るい未来(次の場面)をイメージ(具体的に)して、現在の行動に反映させ、現在と未来の好循環を生み出す。<イメージが行動を導き、行動が未来を創り出す>

病気の場合は、病気が治った後に何をしたいか想像し、その楽しい光景を詳細にイメージする。「イメージ療法」

(2) 脳疲労を防ぐ 「禁止」(アレもするなコレもするな)の解除 「脳拘束」を防止し、報酬の

付与(コレをすれば、いいことがある)をすれば、脳疲労による障害を除去でき、脳活動は円

滑化。

(3)    脳への栄養補給 ストレス(循環障害)の解消 <脳が喜ぶ>   脳ホルモン(セレトニン、

ドーパミン.ノルアドレナリン)の補給  原材料(タンパク質、ビタミン、鉄)を摂る

(4)    脳血流の増進 脳細胞機能の保持・再生を促す運動 大脳運動感覚野・体制感覚野

口が1/3、手の指が1/4 合わせて7/12 食べ物は、よく噛む よくしゃべる 手の指を強く動かす 効果的運動 琴の指先運動など小脳(平衡感覚) バランス運動が効果的

頭脳の疲労回復には頭を休める。それには体の運動が最高 スポーツ、作業、園芸療法・・・

頭の疲労と身体の疲労は全く質が違う食事 バランスの良い食材 脳の活性化 カレー(クルクミン) 大豆(レシチン) 青魚(DHA,EPA) 五感療法 脳の活性化  温熱療法(皮膚) 鍼灸、マッサージも びわ葉温灸法  音楽療法(耳) 音楽回想法 好きな音楽の反復

快食(口) 味覚 快脳 美味しい食事で脳が喜ぶ アロマセラピー(鼻)脳には柑橘系がよい  快い風景、写真、絵画(目) 自然でも写真でも絵でもよい

血流障害の除去 生活習慣による筋肉・骨格の異常

KISK式矯正体操(背骨は曲げながら回すと復元)酸素不足 呼吸法 現代人は呼吸が浅い

腹式呼吸(四つ足動物も)

2「類人猿」健康法 <動く(体)> (原始力) 科学的解明がある程度進む。

~本来の遺伝子と現実の行動との調和と循環~

PCに例えればハードウエア。遺伝子に相当する。人間とチンパンジーとは5%程度しか遺伝子は変わらない。大脳以外はチンパンジー並。人体は遺伝子に沿って生きるようになっている。遺伝子に反すると障害が起きる。

公衆衛生、医療、栄養がよくなって寿命は伸びたが、農薬、添加剤、環境汚染、不規則な生活などによる「近代病」が「健康で長寿」を妨害

障害を除去しながら「原始力」を発揮すれば健康で長寿が叶う

生活リズム 日の出と日の入り 起床・就寝 バイオサイクル

排泄、摂食、吸収 朝4時から8時間サイクル

昼は明るく、夜は暗く 日光に当たりセレトニンの産出、

それが夜はメラトニンとなり睡眠効果上がる

<自然に反する生活習慣が身体に歪みをもたらす>

循環システム 神経 体液(血液、リンパ液、脳骨髄液)の

循環障害を除去

冷え ビールなど冷たい飲み物、過度の冷房、薄着(ガン細胞は低温を好む)

低温是正 風呂 温泉 温熱療法

骨格・筋肉異常 矯正体操

経絡の疎通 鍼灸 マッサージ・・・

血液粘度 ドロドロからサラサラに たまねぎ・・・

酸素の循環 呼吸法 腹式呼吸 細く長く吐く (ガン細胞は低酸素を好む)

現代人は呼吸が浅い

食物 偏食 バランスのとれた食事 人間の歯の構造は菜食向き

玄米・菜食 縄文・弥生時代を想起 江戸時代「一汁一菜」

日本人は農耕民族 狩猟、牧畜民族でない 遺伝子が違う 民族・人種・血液型で遺伝子が違う もちろん個人差もある 例えば、牛乳が合う、合わない 火入れの習慣 生もの不足 腸内環境 乳酸菌、ビフィーズス菌、枯草菌・・・不足 酵素・補酵素 不足

精製品は遺伝子に馴染まない 人工塩、白砂糖、白パン、精製油、アルコール 薬剤

一物全体 丸ごと食べる 例えば、玄米食 ぶどうの皮・赤ワイン ポリへノール ・・・

身土不二 地元の旬の食材を摂る 長年にわたる先祖の生活習慣

偏食 糖質過剰 (ガン細胞は糖質を好む)(解糖系エネルギーを使う)

ビタミン・ミネラル 不足 補完

食べ過ぎ 肥満 断食 原始のころ飢餓の体験は普通時にはプチ断食を

有毒物質 農薬、保存剤などの氾濫は脅威 防御とデトックス(解毒)いい飲料水を選ぶ

加齢 不足するもの 腸内細菌、酵素・補酵素 ホルモン 食事やサプリで積極的に補完

運動 運動不足による諸機能低下を防ぐ  廃用性萎縮症候群

ロコモ症候群 関節不全など スロースクワットなど

「原始力」の発揮 遠い先祖の苦労を思いながら

ウオーキング、ジョッギング(食料や獲物探し)木登り、山登りのような運動

農作業、山菜採り・・・

3「宇宙エネルギー」健康法 <感じる(心)>(親和力) 科学的解明はこれから

~宇宙と自己との調和と循環~

(1)PCに例えればエネルギー・電源システム。

ビッグバン以来、宇宙を構成する物質の究極は、すべて振動、波動。(現代物理学)

脳内の「波動オーケストラ」が「心」を形成しているとの説もある。

生命エネルギーは「気」。「気」は波動。その受発信が生命活動。

自己の波動を宇宙の波動と同調・共鳴させる

「生きている」とは「自己組織化」ができること

その生命体は「気」が統率している <気は聚なり>(中国古事)

(2)心は無意識の領域。無意識に働きかけるには

呼吸が自律神経系(交感神経・副交感神経、自動的に生命活動をコントロール)への唯一の意識的関与。呼吸法の重要性、呼吸の調整が意識から潜在意識に反映する手段。

(3)宇宙エネルギーを吸収するためには受け皿づくり。先ず心を平静に保つ。<明鏡止水>

1−心身一如 体で心をコントロール

(心を心で左右することは難しい)

座禅、瞑想法・・・修業

心理療法、自己催眠などの実践は難しい

いずれも呼吸法が大切

<心を落ち着かせる生活習慣>(自律神経の調和で免疫力が高まる)

ゆっくり動く ゆったり構える にっこり笑う

息を細く長く吐く、奥歯を緩める、重心は胸からヘソ下(臍下丹田)へ

体から心へ働きかけ 気功、ヨーガ、太極拳・・・

2−音楽(振動)のチカラ 賛美歌、読経、念仏、呪文 音

(振動)の反復(意味を理解しないで、信じた方がいい、とされる)で潜在意識と交信できる。ときには宇宙との一体感(恍惚感)が得られる。

3−「一音傾聴法」 おりん、トライアングルなどの音に集中する。特に消えていく音に。簡易な「精神集中法」

(4)平静な心になれば、次に外部世界と同調・同期して波長・周波数を合わせると宇宙の万有エネルギーが流入

自分の周り ヒト、集団、自然、地球、宇宙との交信で親和力の増強

夫婦仲をよくする 肩たたき ペットを可愛がる 先ず身近から親和力

森林浴を楽しみ、せせらぎや風の音に耳を傾け、朝日・夕日を拝み、月・星空を眺め 宇宙との一体感を体験

親和力を高める 魔法の言葉「ありがとう」

幸せを呼ぶ「和顔愛語」

「笑う門には福来る」 笑いは免疫力、親和力を強化

1−人類の法則を守る 人類愛 集団への奉仕・協調性 慈愛 無償の愛 感謝 相互依存

親和力の循環・増幅過程 ありがとう うれしい たのしい

<ヒトを喜ばせる> 自分が喜ぶ>ヒトを喜ばせる>自分が喜ぶ>・・・

*  米国カルフォニア州小学校卒業生長期観察報告「長寿と性格」 協調性が健康・長寿の元

第2 「セルフメディケーション」~患者側の自主努力による治療~

「三位一体健康法」で自然治癒力を高めて病気の予防や早期回復の自主努力をするが、同時に病気の予防・治療に西洋医学の成果も大いに活用する。そのためには、患者側も医療側と恊働して責任を果たすこと。

患者側市民として、「健康道場」において、「セルフメディケーション」のあり方について、共通の指針づくりをする。

1(西洋医学への期待) 西洋医学の効用と限界を心得て対応する。(ときには補完代替医療・統合医療も必要)

(1)定期に、または随時「健康診断」 常に「健康」に関心を持つ習慣づくり

(2)救急医療

(3)感染症に対する対症療法

(4)外科手術や放射線治療 ただし、術後の障害を最小限に。治療法を慎重にチェック。

(5)生活習慣病対策としては、自分自身の生活を改善することが先決。いたずらに薬剤などに依存しないこと。

2(医療は恊働行為)「お任せ」は駄目。患者側の責任として、自ら心がけること。

(1)軽い風邪などは、市販薬などで治す。安易に大病院に行かない。重度の患者の邪魔になる・

(2)医師・病院で診察を受けるとき、病状、既往症等の事実を適切に伝える説明書づくり

(3)重度の病気については、自分で適切な治療法を調べる。

(4)病院、医師等の選択は賢明に。「有名」だけで選択は問題。

(5)セカンドオピニオン・サードオピニオンに当たる。

(6)いい「かかりつけ医」を持つ

(7)市販薬やサプリメントについては、効能や副作用等を確かめてから使う。

(参考)「情報チップ」(書籍、新聞等から関係のある情報を収集)(「自然治癒力」を重点に、患者側情報を中心に)

*  宮島賢也「自分の「うつ」を治した精神科医の方法」河出書房新社

<うつは“薬の治療”で治るわけではない>

<まずは“考え方”を変えるのが第一歩>

<この食事法が僕をうつから救ってくれた>

僕は、精神科医として、うつの患者さんたちを治療していたのですが、その自分が、うつ病で薬を飲んでいました。

当時の僕は、うつ病の治療に,抗うつ薬などの薬を飲んでいました。それが精神科医における標準的な治療であったからです。

今考えると,当然なのですが、患者さんはなかなか治らず、再発を繰り返すし、患者さんの中には自殺する人も出てきました。

医師として、非常につらい状況でした。病気を治す立場にある医師として、自信を持てませんでした。そして、そのことがまた、自分のうつを治りにくくしていたようです。

その僕があるときから、ガラッと、考え方を変えるようになりました。一冊の本に出会ったことがきっかけです。

その本には食事療法も紹介されていました。そこで、それも併せ実行したところ、わずか3〜4ヶ月で、7年間飲みつづけた精神科の薬を手放すことができ、7年間の苦悩から解放されたのです。・・・

自分がうつになり、そのつらさ、苦しさはよくわかります。うつの迷路に入り込み、抜け出したいのに抜け出せないのも経験しています。医師として、同じ苦しみをもつ患者さんと接しながら、自分を重ねることで、うつになる原因も、どうしたらうつが治るかも、強い実感を伴いながら理解できたのです。・・・

実は、うつの多くは「人間関係」や「生き方原因」があります。人間関係や生き方に関する「特有の考え方」が、うつをつくり出すのです。

ですから、考え方を変えることで、うつは改善できるのです。・・・

体が健康になれば心も安定してきます。東洋医学や日本の

古くからの食事療法には、「心の不調や病気を体から治す」という発想があります。」ですから、うつに関しても、体から治すという発想ができます。

その基本は食事です。・・・

僕が行ったのは「ナチュラル・ハイジーン」という、アメリカで考案された食事方法です。・・・ナチュラル・ハイジーンの原則は、じつにシンプルです。

原則は、

「健康のために必要な条件を体にあたえ、体を傷つけるようなものを体に与えないことによって、体の内外の環境を清潔に保つ」

そして、必要な条件として、「新鮮な空気や水」「体の生理機能構造上ふさわしい食事」「十分な休養と睡眠」「適度な運動」「日光」「ストレスマネジメント」など、生き物にとって生きていくための基本的要素を挙げています。

ナチュラル・ハイジーンでは、体の24時間のサイクルで食事を考えるのが基本で、1日を3つのサイクルに分けています。

1番目のサイクルは午前4時から正午まで「排泄のサイクル」

2番目のサイクルは正午から夜の8時まで「摂取のサイクル」

3番目のサイクルは午後8時から午前4時まで「吸収のサイクル」

朝食は果物だけ

昼食と夕食は野菜中心

間食は果物、サラダ、木の実

午後8時以降は食べないのがのぞましい。

ナチュラル.ハイジーンは、体内に取り入れると体を傷み付けるものとして、次のものを挙げています。

タバコ、アルコール コヒー、紅茶などのカフェイン飲料

麻薬と薬

過剰なタンパク質、赤身の肉類、乳製品

過剰な塩分

加工食品と砂糖

僕は、目標として,1日に果物だけで4種類、野菜を含めて9種類の植物性食品をとるようにして、あとは玄米を食べるようにしました。

うつの多くは、職場や家庭などの人間関係が直接的な原因となって発症します。

たとえば、会社に行くとうつになる場合は、職場の人間関係に問題があり、家族と一緒にいてうつになる場合は、家族の人間関係に原因があります。・・・

価値観は、一人一人違うのです。「相手を変えることはできない」と考え、相手を受け入れると、心は楽になります。

互いが互いの意見を主張し、相手に強要する関係は、互いの心を苦しくさせます。我慢をするうちにうつになることがあります。・・・

人間関係が原因でうつになる人は、他人のきつい言葉を正面切って受け止める傾向があります。・・・

そういう人は、聞かなくても済む距離を置くことができないか、考えてみましょう。

僕は、人間関係(親子関係を含む)の在り方を4点にまとめています。

(1)      相手も自分も相手に変えられない。

(2)      評価を外して相手を受け入れる

(3)      先に変わって魅せる、あとは相手次第

(4)      義務と責任の関係から愛と感謝の関係へ

僕の場合、毎日、空いた時間を見つけて散歩に出かけました。・・・

動かないのは“静物です。デスクワーク中心の仕事で、たまに外出するときは車で移動という生活では”静物“になってしまいます。”静物“ではなく、動物に戻りましょう。

*  小川真誠「認知症・うつ・脳卒中の改善・・・

3ヶ月で笑った1立った1話した1歩いた1心身機能活性運動療法」コスモ21

<脳を活性化には運動がベスト>

<重症でも3ヶ月で大きく改善される>

<日本では制度上、改善するより、なるべく重度で長生きしてもらうと経営上ベスト>

心身機能活性運動療法は次の五つのプログラムから成り立っています。

1 活性温熱療法

2 フィンガースポーツ運動

3 フラハンド有酸素運動

4 ゲーゴルゲーム運動療法

5 回想療法

(改善例)

・アルツハイマー型認知症の改善 O・Yさん 79歳女性 「本を読み満面の笑顔を浮かべるまでに」おきなわ長寿園 特別養護老人ホーム 沖縄県

・大脳皮質基底核変性症・パーキンソン病の改善 Aさん 81歳 男性 「5万人に1人の難病が改善 食事が自分でできるようになり、笑顔であいさつをするようになりました」

グループホームさくら苑 医療法人社団大徳会 熊本県

・脳梗塞後遺症・右半身麻痺の改善 Wさん 64歳 男性 「身体的にはこれ以上望めないほど良くなった。一番は精神的に立ち直れたこと」 デイサービス虹 三重県

・脳出血後遺症の改善 小川さん 70歳男性 「どこに障害があるのですか?と言われるほどになった」 デイサービスセンターかえで 出雲市

・脳梗塞後遺症の改善 Eさん 女性 「この世に戻ってきて、楽しく暮らせるのは、多くの人の支えがあったから」特定営利活動法人わをん 愛媛県

・「うつ病」の改善 心身機能活性運動療法指導士となる 男性 匿名「次は希望を与える側にたちたい」 本人の報告

・アルコール依存症の改善 妻Kさん 夫Yさん 「心身機能活性運動療法を終えて本当の人生がスタートする!アルコール依存症を克服した壮絶な戦いの物語」 本人報告

・脳性麻痺の改善 江飛龍くん 5歳 男性 「脳性麻痺、半身肢体障害の子が小学校に入学できるまでに」 中国 上海 全恵医院

・自閉症の改善 桃家傑くん 10歳 男性 「自閉症で8年間話せなかったのに、「パパ、ママ」と言葉が出た!」 上海 虹口児童福利院

・認知症の改善 Lママ 72歳」女性 「重度の認知症だったことが分からないほどに改善した」 台湾 私立台中市林森松柏中心

・知的障害の改善 薫さん 62歳 女性 「今は一人で立ち上がってズボンを履くまでになりました」 台湾 雲林教養院

・認知症の改善 「光ファイバーの父」と呼ばれるノーベル賞受賞者 「症状は大きく改善された」 報告 香港 東華三院「智圓全」

*  ムラキ テルミ「ガンは自宅で治す!」KKロングセラーズ

<ガンは「食べ過ぎ」と「冷え」が元>

<「余命3ヶ月」肝臓ガンから生還>

2009年夏、肝臓ガンで余命3ヶ月の宣告を受けた私は、病気治療に専念するために引っ越した熱海で、せっせと身辺の整理をしていました。書棚の片付けにとりかかったとき、一冊の本が飛び出すように落ちてき、私のおでこにあたったのです。

その本のタイトルは、「食べない健康法」。知人からいただいた本で、それまでしっかり内容を確認することも、著者の石原結実先生のお名前も深く気に留めることもありませんでした。・・・

石原先生の療法と巡り会って1年、余命宣告の期限もとうに超えた今、私は誰からも大病を患ったことすら信じてもらえないような健康な毎日を送っています。

たった1年でがんが癒えてしまっただけではありません。腎機能不全、鬱症、下痢、便秘、低血圧、冷え性、頭痛、肩こり、不眠症、貧血、ままい、花粉症、生理痛、シミ、くすみ、老化、たるみ、大根足、白髪に至るまでの、数々の身体の不調が、ドクター石原メソッドを実践するうちに解消されてしまったのです。

手術も受けず,お金もかけず、病院に通うこともなく、身体も心も環境も、本当の意味での健康を取り戻す。そんな魔法のようなできごとが、確かに私の身に訪れたのです。

「治していただきたいんです,よろしくお願いします」と頭を下げる私に,石原先生は気さくな笑顔でおっしゃいました。

「なーに言ってるんですか。あなたが作った病気なんですから、貴方が治すんですよ」

その瞬間、私はボタンを掛け違えていた!と気がつきました。どの治療法にしよう、どこの病院で診てもらおうとばかり考えるうちに、自分で治そうという意識がすっぽりと欠け落ちていたのです。目が覚めるような思いでした。・・・

石原先生によると、万病の原因は「血液の汚れ」だそうです。血液が汚れる原因をしぼりこむと、たったの二つ。「食べ過ぎ」と「冷え」。

いつも血液に中を自由に泳ぎ回り、老廃物、バイ菌,ガン細胞など異物を食べて奇麗にしてくれるスーパースター・白血球・その白血球の能力こそが健康を保つために一番大事な「免疫力なのです。

でも私たちがお腹いっぱい食べて、血中の栄養状態が良くなると、白血球も満腹になって、バイ菌が侵入しても、ガン細胞が発生しても、十分に食べてくれなくなるのです。病気になったら栄養を付けなくちゃ!と無理してでも食べていたことが、逆に免疫力の低下につながっていたのですね。

また冷えて体温が下がると、代謝が悪くなり、血中の糖や脂肪、老廃物などが十分に燃焼されずに溜め込まれていきます。身体の中の冷たい箇所は血流が滞り、大切な酸素や栄養素が行き届きません・・・・

野生の動物は、一日中食べ物を探して動き回っても、獲物にありつけるのはごく稀です。彼らはいつもお腹を空かせているし、また歩き回って筋肉を動かしているので体温も高く、病気をしないのです。・・・

動物が摂るべき食物のバランスは、その「歯」の形から分析できます。人間の場合、32本の歯のうち、20本(62・5%)は穀物をすりつぶすための臼歯という歯、8本(25%)が野菜や果物をかじるための門歯。そして、4本(12・5%)が肉を引き裂くための犬歯です。

このことから、私たちの食事は穀物の分量を一番多くし、野菜や果物を2割程度摂り、肉や魚はほんの少しだけ食べる・・・という形が身体にあっているはずだと分かります。・・・

ドクター石原メソッドに巡り会ってから、朝はニンジン・リンゴジュース、昼はジュースか、食べるとしても消化吸収の良いおそばなどをほんの少し、夜だけは何でも好きに食べられるという、基本的には一日一食の生活を始めました。・・・

我々現代人の運動量からすると、3回という食事の回数はすでに「食べ過ぎ」だそうです。食事から排泄までに、身体が費やす時間はおよそ30時間から120時間。それだけの長時間にわたり、消化・吸収器官は労働を強いられ、他の臓器には十分に血液の行き渡らない状態が続きます・血液不足の臓器は働きが弱まり、冷えて淀んだ血液には汚れが生じるのです。

血液中の老廃物を掃除してくれる白血球は、ガン細胞といくつかの共通点を有しています。どちらも血液内を自由に動き回ることができ、老廃物や弱った細胞を処理する働きがあります。食べ過ぎなどの結果生じた、血液内の老廃物を浄化するための最終装置がガンなのです。・・・

お料理には、これでもか!というくらい生姜を使います。炒めものにも、炊き込み御飯にも、お鍋にも、酢の物にも・・・梅干し一つでも、生姜の細切りを加えるだけでびっくりするほど美味しくなります。・・・

鬱の解消には身体を温めるのが肝心とのこと。確かに、体温が35度C前半になると、身体と連動するかのように心も冷たくなるのを実感していました。・・・

せわしなく働いたり緊張したりすると、私たちの呼吸は浅く、速くなります。身体にとってきっと一番快いのは、波だったり成層圏の音だったり、地球のリズムに合わせてゆったりと呼吸をすることではないかと、思っています。

病気を治すのは、私たち一人一人に備わっている免疫力と言う名のエネルギー。そのエネルギーの存在に気づき、信じて活性化させることで、身体は快方に向かうのです。

気をつけなくてはならないことは、とても単純でシンプルです。

食生活や呼吸や意識などで身体を浄化して整え、ニンジン・リンゴや生姜などの食物、水や空気、太陽などの、自然界のエネルギーを借りて、身体に備わるエネルギーを変化させること。そうすればまず行動が変わり、自分を取り巻く環境も変わって、地球のエネルギーとチューニングできるのです。

*中山武「論より証拠!ガンをなおす「いずみの会式玄米菜食」」花伝社

<食事療法と心のあり方>

「名古屋市のガン患者さんの会「いずみの会」は、2010年3月についに20周年を迎えました。

私たちは発足当初から「心の改善」、「食事の改善」、「運動」などが最良のガン対策であると提唱してきました。

近年ようやく「心のあり方」や「食事療法」が各方面で注目されるようになり、流れは歓迎すべきもので、ようやく潮流が変わってきたと感じています。

これが一番重要なのですが、「食事療法だけではガンを克服できない」ことを理解する必要があります。恐怖心や不安感を強く持っていたり、心にストレスを抱えていたり、仕事などで過労の状態ですと、食事療法の効果は出ません。・・・

食事をガラッと変えて、ガン体質を変えることは絶対に必要ですが、それ以上に大事なのは「心のあり方」です。(食事は4割、心は6割)

以上のことを、「いずみの会」の患者さんたちは油断なく実践してきたので、 13年間の平均生存率94.8%という高成績を残してこれたのです。・・・

なぜ毎年この高い水準を維持できるかといいますと、それは、「いずみの会」では、手術後の再発や転移の防止に全力をあげているからです、手術はたんなる「応急処置」です、ガンは再発する病気ですから、「手術のあと」こそが非常に重要なのです。

では、手術したあと何をすれば再発や転移が防げるのか。

それは「自分のライフスタイルを、自分で変える」ことです。

具体的にいいますと、次の5項目です。

1 心を改善すること(不安とストレスの軽減)

2 体質を大きく変える食事をすること(玄米菜食)

3 運動などで血流をよくすること(散歩などの有酸素運動)

4 身体の冷えを防ぐこと

5「過労を避ける」こと

ほとんどのガンは、ストレス、偏食、運動不足、冷え、過労で発生すると考えています。この五つが 主な原因です。・・・

ですから、この五つの原因を患者さんみずから取り除くことができれば、ガンは退縮(後退し、小さくなること)に向かうし、再発や転移も防げます。このことは、「いずみの会」の患者さんの多数が実証しています。

(「いずみの会」の患者さんが食べなかったもの)

白米、パン類、牛肉、豚肉、鶏肉、その他の四つ足動物の肉

鶏卵、うずらなど鳥の卵

うに、たらこ、すじこ,いくらなどの魚類と貝類の卵

魚類(手のひらより大きい魚)、あわび、はまぐりなどの貝類

かに、たこ、いかなどの海の生物類

ぎょうざ、しゅうまい、春巻き、ラーメンなどのこってりした中華料理

スパゲッティ、ピザ、マカロニなどの地中海料理

牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター、アイスクリームなどの乳製品

マヨネーズ、ドレッシング、砂糖、カレーの素、ソース、ケチャップなどの味付け食材

和菓子、ケーキ、クッキーなどの菓子類

すべての果物

清涼飲料水

植物ではワラビ

食べ物ではないですが、酒、タバコ

(「いずみの会」の患者さんが食べたもの)

玄米、すりごま、そば、麦、粟、稗などの穀類

小豆、黒豆、枝豆、インゲン豆、エンドウ豆などの豆類

納豆、豆腐、高野豆腐、ゆば、おからなどの大豆製品

里芋、さつまいも、じゃがいも、やまいもなどの芋類

にんじん、ごぼう、大根、切り干し大根、タマネギ、生姜、かぶ。レンコン、タケノコなどの根菜類

小松菜、ほうれん草、菜の花、大根の葉、カブの葉。大葉、千菊、みつば、セリ、クレソン、ブロッコリー、グリーンピース、ピーマン、にら、チンゲン采、山菜類などの緑が濃い野菜

椎茸、なめこ、舞茸、えのき茸などの茸類

かぼちゃ、みょうが、きゃべつ、なす、長ネギ、あさつき(細い青ネギ)、きゅうり、

白菜、貝割れ大根、水菜

醤油、塩、ごま油

ぬか漬け(きゅうり、なす、かぶ、白瓜、たくあんなど)、梅干し

クコの実、ゴマなどの種実類

こんぶ、わかめ、のりなどの海草類

もろこ、わかさぎ、じゃこなどの小魚類

しじみ

少量の白身の魚(病状による)

オリーブ油、コーン油、菜種油などの植物油(病状による)

味付けは塩が中心。みそ、醤油も使いますが、少なめにして薄味にします。

すりごまは、中山の場合、毎食大さじ一杯(10グラム)を玄米にかけて食べます(1日30グラム)。さらに、ニンジンジュース(1日200CC)を毎朝飲みます。

(心の改善の具体例)

・「朝の散歩で海岸に行き、朝日を浴び、深呼吸や体操をした。海に向かって大声で民謡を歌った。太陽の光を身体の中に入れて、身体の毒やガンを全部出す。そうして治ることをイメージしました。」

夜、寝れないときは心の安定をはかるために「瞑想」をした。最初はどうしても雑念が入ったが、慣れてくると頭を空っぽにすることができるようになった。何も考えない。ガンのことも考えない。知らないうちに眠ってしまった。」(3期直腸ガン転移を克服した人)

・「朝夕2回、川べりを散歩した。芝生や草の上に寝転んで青空や雲を眺めた。風に当たり、木の葉の動きや音を楽しんだ。意識して30分寝転んだ。」(悪性の肺ガンを克服した人)

・「毎朝、散歩をした。引っ込み思案の性格を変えようと、スポーツジム、ヨガの会。オカリナ教室など人が集まる場所に積極的に参加した。

過去を振り返らない、過去にこだわらない、過ぎたことは根に持たないことにした。手帳に「いやなことを思い出さないで生活していく」「幸せな人生とは、許すことと忘れること」と書いて持ち歩いた。」(3期の乳がんを克服した人)

・「引っ込み思案をやめて、自分の気持ちを素直に出すことにした。できないことはできないと断る。いい格好をしない。自分に負担をかけない。くよくよ考えない。「まあ、いいか」とリラックスする。イライラしない。怒らない。相手の話を良く聞く。生かされていることに感謝する。

過労にならない。早寝早起き。睡眠を十分にとる。規則正しい生活をする。毎日散歩する。なるべく外に出る。ヨガをする。旅行に行く。」

「(ガンになった)一番の原因はストレスですね。仕事の疲れ、冷え性、食生活の問題もありますが、一番は私の消極的な性格です。」(余命8ヶ月の肝臓ガンを克服した人)

・「あせらない、おそれない、あわてない。神経質な性格だが、物事を「いいのだ」と割り切る。しつこく追求しない。くよくよせず、ほがらかに「いずみの会」と交流して、患者さんから元気をもらう。重症のガンを克服して、明るく元気に生きている人たちを見て、希望をふくらませた。」(3期の上行結腸ガン、肝臓ガン転移を克服した人)

*内海聡「医学不要論」三五館

<難病の筋ジストロフィーの娘を治癒させた父親>

<対策は総合的に実践する必要>

筋ジストロフィーは、「糖鎖の異常が原因である」と、東京都老人綜合研究所が発表しているが、・・・

ある患者の父親は、糖鎖の重要性を認識し、治療に取り入れ、難病治療に取り組んだ。・・・その経過は

「娘の筋力が衰え始め、筋ジストロフィーと診断されて思ったことは、『5歳までは普通だったのに、どうして?」という思いでした。先生からは「治らない。年々悪化する」とはっきり言われたのです。・・・

娘の病気を治したい一心でいろんな本を読みました。糖鎖に関する本、免疫に関する本、ビタミンに関する本、漢方薬(中医)に関する本など。読んでいて気がついたのは、すべてが正しくて要(かなめ)だけど、一つでは何にもならないということです。

たとえば、免疫力低下は腸の汚れが原因だと述べる本。腸を奇麗にしないと免疫力が上がらないことは理解できましたが、それだけでは難病は治りません。

また、ビタミンを摂ると免疫力が上がると述べる本。確かにビタミンは必要だとわかりましたが、それだけではダメなこともわかりました。

難病を治す上で糖鎖が正常に働くことは必要不可欠、でもその後に異常をやっつける免疫が弱いと意味がないのです。そのために腸を奇麗ににし、免疫力を維持する体内環境も必要。

でも腸が奇麗でも肝心なビタミンが身体に入ってこないと免疫力は上がらないのです。

難病に勝つには、それらすべての総合力が必要で、そのうち一つでも欠けると意味がなくなり、負けてしまうのです。・・・

一つずつの変化を見ていきながら感じたことは、筋ジストロフィーは多くの疾患の集合体だということでした。一つの病名でも、一つの原因からではなく、いろんな原因が重なって発病し、症状として筋肉の細胞が壊れていくことを感じました。もしかしたら、筋肉の細胞を犠牲にする

ことで、自分の身体を守っているのかとも思いました。そして、「治せる!」と感じました。諦めずにここまでこられたのも、その実感のおかげだと思います。

娘に行ったことでの禁止事項は次のことでした。

動物のお肉は食べない。最初の1ヶ月間は魚も禁止。

お菓子類は食べない、麺類は食べまい.白砂糖禁止(黒砂糖はOK)。

牛乳やヨーグルトは禁止。

トランス脂肪酸の禁止(オリーブオイルに替えました)。

コンビニ、ファーストフードで売っているものは食べない。

ハム,カマボコ、冷凍食品などの加工品は食べない。

水道水は飲まない。

身体を冷やさない。

また積極的に行ったのは、

緑黄野菜をたくさん食べる。

豆腐・豆類をたくさん食べる。

果物をたくさん食べる。

発芽玄米(有機のもの)を白米に混ぜる。

ミネラルをたくさん摂る。

わかめ、もずく、プルーン、サプリメントを多めに摂る。

汗をかく(ゆっくりお風呂で)、

リンゴ酢を浄水で50倍に薄めて500cc毎日飲む、

身体を温める(腹巻きして寝る・冬は湯たんぽも)

などをしました。」

以上

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