市民本位の健康医療に向けて

第29回(8月)定例会報告(メモ)

2010年8月26日 by KISK事務局  


8月定例会報告(メモ)

第29回(8月)定例会は、猛暑の残る中、おなじみの国際医療福祉大学大学院で開催。東京大学付属病院の森田敏宏先生の加圧トレーニングについての講演が中心でした。

<代表中間報告>
梶原代表より定例会の今後の予定(P.3参照)、と今回の森田先生の紹介がありました。また、「子宮頸がん予防ワクチンに公費助成を求める会」の発起人の一人として運動してきて、幸い来年度政府予算案に盛り込まれる見通しとなったこと、高齢運転者が増加している背景から「心身機能活性療法」による「運転感覚強化プログラム」を安藤隆春・警察庁長官に提案したことなどの報告がありました。
<講 演>
「加圧トレーニングとアンチエイジング」
森田敏宏・東京大学付属病院・加圧トレーニング虚血循環生理学講座特任助教・医学博士
梶原代表の「東大の心臓治療の権威で、加圧トレーニングの指導研究者。成長ホルモンで若返るトレーニングに期待」との紹介に続き、清廉なスラ
ットした森田敏宏先生が登場され、スライド利用の講演が始まりました。この加圧トレは40年前に佐藤義昭先生が脚筋肉がパンパンになったのは筋肉
トレの際に血液制限をしたので筋肉が付いたのではないかと研究を始められたのが最初。まず実演体験。会場の女性会員に加圧トレーニングの初歩の実
践。右腕の付根にベルトつけ、なにも無い左腕と両方で、手の平を開いて握るを30回、肘を固定し腕を上下の運動30回、肘を横にして伸ばす30回の運動。右腕は血流制限で血がチョロチョロ流れる状態。本人は右の指先がしびれる感じと発言。両腕を見ると右腕は真っ赤、左腕は真っ白。ベルト外すと軽くなる。加工トレーニングは、腕と脚4肢の付根をベルトで60-250mmHGの圧力をかけ血流を制限した状態での筋肉トレ。加圧は人によって強さを変える。これにより脳内の酸素が不足し、乳酸がたまる。脳は危機と勘違いして成長ホルモンを分泌する。これで筋肉がすごく付く。美容にも良い。最大筋力が10kgではその65%以上の7-8kg重のトレーニングでないと筋肉が付かないが、血流制限の加圧トレだと20-30%の2-3kg重でも筋肉が付く。成長ホルモン分泌は軽い運動ではでない。加圧すれば凄く出て300倍出る。20-30%重の筋肉トレで出る。15分でピーク、順次低下する。同時に脂肪も分解で燃え、筋肉肥大へ。東大の石井直方教授の最近の論文では、50%で加圧した方が80%加圧よりも筋力が付いた。通常、筋肉が付くにはまず不要の筋肉細胞が壊れて、その修復で筋肉が付くのに3ヶ月かかる。加圧トレだと筋肉細胞が壊れないで2週間で付く。グラフで双方の場合の時間と筋肉の断面積の変化を御説明。
次は加圧トレのダイエット効果の実例。173cm131kgの若い女性、一年間の筋肉トレで60kg減量。さらに加圧トレのリハビリ効果の例。39歳バレリーナ・アレルギー性肉芽腫性血管炎、右足悪かったが3月筋肉トレで筋肉が付き回復し舞台復帰・MRA所見でもOK。また高齢者は筋肉が減ると付きにくい、73歳変形性膝関節症の方も筋肉トレでは筋肉が付いた。毎日一回水を抜いていたが、1月で水もたまらず、全く水を抜くことはなくなった。(次頁に続く)

「加圧トレーニングとアンチエイジング」(前頁より続く)
私は2001年から加圧トレの研究に従事した。専門は狭心症や循環器で、虚血性心疾患を中心に狭心症や心筋梗塞(血管に何か詰り筋肉の細胞が死んで3割は死亡)や生活習慣病・高血圧の対応に従事。カテーテル2mmを血管に入れて心臓の入口まで進め、風船をカテーテルで膨らませ詰ったものを除く、またステントという金属の金網を畳んで入れ、膨らませて、風船は回収し金網は広げたまま残す。さらさら血、ドロドロ血というが、細かい滓をカテーテルで吸取る。心臓血管からベトベトのものが取れる。焼肉のベトベトと同じ。東大のカテーテル手術は以前50数件だったが、2008年には600例に。心筋梗塞の患者の救済に事前の予測ができるか。待っていては多くの人を救えない。発想を変えることが大切。いま何が問題か。メタボの急増、医師不足、若者が弱っている・引篭もり・ニート等。未来の患者への早い介入が大切、と加圧トレを研究。
私の場合の加圧の効果。小学校で走り高跳び選手、片足で跳ぶ、膝を痛めた。25年間膝病で悪かった。一生駄目かと思っていたら、2002年加圧トレに。痛くなくなり、再発しない。筋肉トレのあと「走る」のは駄目かと思っていたが、4年前からマラソン、3年前にフルマラソンに出場。石垣島マラソン5時間25分、佐倉、磐梯、河口湖、ホノルル、ヨロン4時間を切る。一年目で一時間短縮。年6回フルマラソンに。なぜ走ると良いのか。有酸素運動、全身運動で、血液の循環が良好になる。心拍出量(心臓の送りだす血液量)は一回70ccで一分60回。4㍑/1分。正常人の2倍。走ると4-5倍を送りだす。胸や尿や足の血管の悪い者も、足の先も動かし、加圧トレで筋肉がたまる。加圧トレで脂肪が分解する。「流れはくさらず 戸枢は朽ちざるが如し」(貝原益軒・養生訓)。「加圧トレ+走る」で自己の体質改善ができた。効果は筋肉肥大・筋力アップ・ダイエット・美容効果」。また加圧トレーニングは脳を活性化させていると思われ、調査したい。ニルスで脳の血流を調べると加圧したときは赤くなる。血流が良い状態。脳にも影響していると思う。
問題点は、値段が高い、保険診療の適用がない、医療機関でできる所がない。通常一回一時間6-8千円。水道橋のジムで。加圧リハビット「Rehabit」に入会すると、月会費8400円、月8回毎週2回受けられる。長寿大国。若者が大変だ。年齢別男女の人口ピラミッドで下方の若者は人数の減少に加え「引篭もり等」で稼げる人数はさらに減少。支える若者が少ないキノコ型になる。我々は自分自身で健康を守らなければならない。「健康を目指すのに、遅すぎることはない」。両足を切断し義足の80歳の方が杖を利用してフルマラソンを8時間で完走の例。91歳世界最高齢のフルマラソンの完走者もいる。遅すぎることはない、真の健康を目指しましょう。加圧トレーニングは必須のルーツです。講師の確信のある力強いお話に、会員の皆様もチャレンジの精神が沸き大きな拍手が続きました。
会場の「87歳でも大丈夫か。自分でベルトを巻くのは可能か。どのくらいの頻度が良いか。若返り効果は。認知症対応は。避けたほうが良い場合は。減量に効果は」の質問に、「大丈夫。練習すれば可能。週2回2箇月やれば効果が実感できる。若返り効果ある。脳の血流が増えてくる・認知症への効果の実証のデーターをとりつつある。人工血管や透析中の人や静脈に血栓のある人は避けるべき。加圧トレで筋肉を維持し有酸素運動で脂肪を減らし食事もチェックすると良い」とご回答。先生著の「未来に向かう心臓治療・平凡社新書」「やる気と集中力の高め方・近日発売予定」の紹介と、「Rehabit 健康の種を育む 加圧リハビット」入会案内の配布がありました。

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