市民本位の健康医療に向けて

第28回(7月)定例会報告(メモ)

2010年7月26日 by KISK事務局  


第28回健康医療市民会議・定例会講演メモ
(平成22年7月20日(火)16-18.00・りそなマルハビル18F・TKP大手町カンファレンスセンター・EASTカンファレンスルーム・千代田区大手町)

1「生活の中の心身統一合氣道」心身統一合氣道会会長・藤平信一先生
梶原代表の「当代最高の指導者から心身統一の健康法を実践的に学べることは幸せ」との期待表明と、紹介者の司会者小山悠子先生の「30年間、身体的にも精神的にも緊張が続く歯科医の現場で、先代の光一先生及び継承者信一先生から学んだ「気を静め・正しい姿勢」を実践し活用している。米国野球大リーグ選手やオリンピック優勝の女子ベースボールチームを指導の信一先生からこんな形で直接指導をうける皆さんは本当に幸せ」との紹介のあと、優しく重みのある藤平信一先生が大塚片岡両師範を伴い軽い歩みで登場され、会員全員が円形で囲む中での実践指導と講義が始まりました。

心身統一合氣道を全国や世界24国で指導しているが、健康の基本、これは日常生活にも通じるが「姿勢」が大切。肩こりも姿勢が原因。実演開始。技の上達には基本姿勢が最も重要。2mと140kgの巨漢との対峙の意識、子供でも大人が手首をひねろうとすると抵抗。発想の転換が大切。相手も心がある。投げられ、指導できるかは、自分も動き相手も動くこと。

自分の姿勢がどうかが相手をコントロールする。まず自分のコントロールが大切。姿勢は心を変える。「立った正しい姿勢」。尾骶骨の上の仙骨を立て、両腕を上下に振り、疲れない姿勢が自然体。一日立っても疲れないし集中力が。膝や体・頭の血管を圧迫しない。次いで「椅子に座る正しい姿勢」。椅子に深く座り同じ状態に。仙骨を立てず後ろによりかかるのは駄目。新幹線の東京大阪間で見ていたらそんな状態では36回も姿勢を入れ替え続けていた人がいた。正しい自然の姿勢とは「最も楽で、最も持続して、最も安定」した状態。首を前に出してはいけない。首は4kg。左右に楽に振り向けるのが正しい。正しい姿勢の位置の確保が大切。またそれを良く確認することも重要。

姿勢の意味は「体の構え」と「心の構え」。姿勢は心の状態を現す。姿勢がおかしいと人は信用しない。後ろに倒れた状態で面談しても人は本気にしない。姿勢を正し集中することが大切。相手に氣を向けることが大切。会場で全員が隣同士二人でパートナーを組んで「姿勢とその確認の訓練」。相手の目を直接見るのは余り良くない。鼻のあたりを見ると顔全体が自然にみえて疲れない。武道も同じで、自然に相手の全体が見えないといけない。そうすると相手の心の動きが判る。疲れると氣が下がり、視覚が下がる。相手に氣が向くと関係が良くなる。1対多数の場合、そのまま全体を観るとファーとなるが、一人に焦点をあてしっかり見ると、全体や、全員に氣が向く。コミュニケーションは相手に意識を向け、観る、観られることで氣が通い合う。こちらから氣を相手に向ける、観て意識を向けること大切。カメラで撮影されるときにもカメラに氣を向けると素晴らしい写真になる。

次いで「立った正しい姿勢」の訓練。踵に力を預けるのは良くない。つま先で立ち、体を上げてゆっくり降ろす。少しお腹をへこます感じ。この姿勢だと人が横からや肩・手を動かそうとしても動かない。手指と同じく足の指にも氣を回すことがすごく重要。1月米国のメジャーリーグの指名を受けるべく選手を指導し三人が成功。9月にはドジャースの指導に渡米予定。足先で立つ訓練、足の先端まで氣が通っていることが大切。昔は下駄や草履で足先まで氣が回っていた。自らの意識で氣を通すことが重要で、ハイヒールのように無理やりの強制だけでは駄目。お年寄りは爪先が上がらず躓いて転倒し骨折する人が多い。合氣道は、左右バランスが大切。訓練と稽古でヘルニアも治る。マリナーズのイチローも球場での打法のほか、反対側利用の打法を試合以外のときは同じだけ練習している。

次に「臍下の一点」。仙骨を起こし骨盤を正しくすることはとても大切。リラックスして心が静まると臍下に氣が定まる。「頭にくる」「上がる」「鶏冠にくる」という言葉があるが氣が上がると不安定な状態。「ゆがみ」は癖から。右と左を均等に使わないと癖がつく。丹田を意識。臍の下を指で押さえると力で動くところが、さらに少し下を押さえると少し動くところが、さらにもう少し下で力を入れても動かないところ、そこが「臍下の一点」。心が静かだとそこに氣が定まり、体は安定。胸に意識が上がると不安定になる。睨むと氣は上がり、にこやかな慈顔温容で氣は臍下の一点に。オリンピックの選手にもその趣旨で指導。「負けるな・胸を張る・相手を睨みかえす・結果を求める」の意識から自然体への転換。意識が上がると姿勢がだめになる。試合は「にこやかに」で自分を正し、相手の心を観る。

以上、本日は「姿勢」、座る・立つの自然体と「臍下の一点」の話をした。大切な「呼吸法」は話せなかった。話したいことの2%しか話していない。全国に数百の道場と正しい姿勢等を指導する8箇所の施設があるのでまたの機会を。と、締め括り。会場の会員全員「すごい先生から・すごい話と指導を」、「人間はすばらしい」ことを学び、素直に心から感謝し、拍手喝采が続きました。ほんとうに有難う御座いました。

また藤平信一先生著「心を静める・大事な場面で実力を120%発揮する方法」幻冬舎発行等の書籍の紹介がありました。

Enter Google AdSense Code Here

Comments

Comments are closed.