市民本位の健康医療に向けて

第13回(4月)定例会 中間報告

2009年4月23日 by KISK事務局  


健康医療市民会議 第13回(4月)定例会

中間報告
平成21年4月21日 梶原

1)    定例会の開催<患者・市民の連帯と情報の共有>

前回は3月17日(第3曜日)南青山・国際医療福祉大学大学院にて島田修・日本ビワ温圧療法師会会長・SFCグループ会長・仏教医学協会会長に講演「現代に甦る伝承医学」をしていただきました。「医」の本来の古い文字の解説から始まり、釈迦の「四諦の教え」、光明皇后の施薬院・悲田院、大薬王樹(ビワの木)の効用、ビワ葉を利用した温圧療法の開発など、明治維新の西洋医学一辺倒の医療改革を反省し、日本の伝承医学を再評価し「人間医学」を現代に甦らせるべきと熱情を持って語られました。こうした角度からも偏った日本の医療を改革しなければと痛感しました。
また「会員スピーチ」として梶原代表から「がん難民サポート(案)」の説明がありました。「後何ヶ月の命」と病院で宣告された患者の多くが西洋医学・保険診療外の治療で生還しています。患者が本来有する自然治癒力・自己治癒力を強化する方法が有効です。こうした治療法を患者・市民の立場から検証し組織的・体系的に構築して個別症例に適用していくことが患者の自衛策として急務と考えます。混合診療など医療制度を変えることも必要ですが、当面、患者自らが学習し硬直した制度による被害「制度被害」から自らの命を防衛しなければなりません。
今回は作詞家・音楽評論家の湯川れい子氏から講演「音楽療法について」していただきます。日本でも、遅まきながら、ようやく音楽療法が認知されつつあります。音楽療法を理解するいい機会です。ご期待ください。今回から「ドクターのワンポイントレッスン」を始めることにし会員の久野マインズタワークリニック久野則一院長にお願いしました。
5月定例会は阪田俊子会員のご紹介で南青山・国際医療福祉大学大学院において西野式呼吸法で著名な西野バレー団の西野皓三氏の講演が実現しました。貴重なお話が聴ける機会なので是非ご参加ください。

2)    医療改革懇談会(三者会)<患者・市民本位の医療を>

患者・市民本位の医療を実現するため、国会議員、医療関係者、我々市民側三者に全国有力紙論説委員等をアドバイザーに加え「医療改革懇談会」(座長・大竹美喜・アフラック最高顧問)を昨年4月スタートしました。本年3月25日までに12回の会合を重ねてきました。昨年は「医師不足対策緊急提言」をアピールしましたが、今年は「保険診療の限界と自由診療の活用」のテーマで論議したり、啓発のためシンポジュウムの開催を協議したりしてきましたが、明日22日の定期会合では、来るべき総選挙を控え「医療改革に関する提言」(仮称)について話し合う予定です。5月18日の三者会はメンバーの国会議員全員を招き協力要請し、この定例会にも諮りながら、構想日本(加藤秀樹代表)と合同で、インターネットも活用して、関係団体を始め広く有権者間に共闘態勢を展開したいと考えています。会員の中でご意見のある方は事務局までお寄せください。

3)    患者・市民の自衛策<信頼できる健康・医療・環境「すぐれもの」を>

本年1月29日「すぐれもの評価委員会」(中島健一郎・委員長、榊原節子・副委員
長)をスタートし、3月6日、具体的な商品を採り上げ意見交換をしました。隔月で定期的な会合において事業を構築して参ります。次回は5月8日に予定しています。
関連して別途、本年1月9日より協議を進め松本聡・日本土壌協会会長・東京大学名誉教授とともに「理想農法実践研究会」(梶原拓会長、松本聡座長)を設立し、日本トータルヘルス協会(梶原拓・理事長)が事務局となり毎月会合を重ね、4月15日の4回目の会合では各地の生産者始め生産の川上から消費の川下まで関係者累計50名近い会員が集まりました。土壌汚染がなく、無農薬、有機栽培など消費者にとって理想的な農法により安全・安心・美味・高栄養の農産物を消費者主体で確保しようと話し合っています。早急に生産と消費を繋ぐ組織を設ける予定です。具体化すれば定例会で報告します。

4)「女性のための統合医療研究会」

昨年11月4日スタートした標記研究会(小山悠子座長)は、作業が遅れていますが、現在、日本トータルヘルス協会で「統合医療フロント・ツアー」(仮称)モデルを作成中です。

5)「認知症センター」(仮称)の設置

現在、愛知県でモデル第1号を実現するべく事業計画を進めています。なお脳梗塞後遺症や子供の自閉症も改善できるので「介護予防センター」の名称の方がいいのではないかと考えています。
なお北海道伊達市では今野由梨会員の提唱により市長主導で心身機能活性療法が実践されることになりました。また中島健一郎会員が中心で台湾・台南市の同療法施設を活用する計画も進められています。

6)「がん難民サポート事業」

現在、このプロジェクトに共鳴する人たちで組織を創るよう話し合っています。

7)今後の方針

(1)「健康市民塾」 別途、組織とのタイアップを考えています。
(2)「地域会議」の普及 「健康医療市民会議・信濃」から要請があり7月18日(土)茅野市主催のイベントに参加したいと考えています。昼食に、そばづくり名人・小林一茶さん肝いりの「献上寒晒しそば」をいただく予定です。ほかに観光もあり、なるべく多くの方の参加を期待しています。日帰りバスを仕立てます。
(3)新規会員の募集 定例会会場の容量の限界もありますが、信頼できる方なら勧誘してください。
(4)態勢づくり 有志の方と「企画委員会」の設置を検討しています。
以上

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