市民本位の健康医療に向けて

「医療現場の危機打開・・・」講演会聴講

2009年4月10日 by KISK事務局  


e6989fmemo「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟(超党派)」という議連が昨年(2008年)2月に結成され、現在193名の議員が参加しているようで、当会の医療改革懇談会でお世話になっている議員さんも何人も参加されています。その主催の講演会が4月10日にあり、当会事務局も聴講しました。講演の一つは、「医師不足の現状について」というテーマで、済生会栗橋病院の本田宏先生から、日本の医師不足がいかに深刻なものであるか、他の先進国に遅れをとっているかという話がありました。何でも20万人不足と言ってもいいとかで、日本のクリニック総数が約10万と言うことを考えると確かに大きな数ではある。「問題は偏在」と言って来た厚生労働省に対する批判もチクリ。もう一つは、「医療を壊さないために」という題で、新潟大学の中田力先生のお話。先生によれば、日本の医療は今ぎりぎりのところにあり、放置すれば6か月で崩壊の可能性もあるとか。応急措置としての医療への資源の投入と、長期的には、きちんと診療が出来る医師の育成制度の確立が必要で、また、内閣府に対策室を設置してほしいと訴えられていました。これらの講演を聞いて感じたことは、確かに、問題提起はなされ、医療崩壊を食い止めようという努力は始まっているが、一方、市民の立場から見れば、まだこんな基本的な事実の講演をしなければならないのかというちょっと複雑な感想です。

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